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【導入事例】小中学校の各家庭に配布 GIGAスクールインフラの導入に活用

2021-9-21

小中学校の各家庭に配布 GIGAスクールインフラの導入に活用

導入構成

導入機器

U3_DOR02(667台)、YT60(111台)

利用用途

家庭に通信環境のない小中学校の児童・生徒に対し、U3_DOR02を配布。GIGAスクール構想(※)の実現に向け、「1人1台端末」に対応する通信環境を整備しています。また、各校の規模に合わせてYT60を複数台配布し、特別教室の通信環境整備にも利用。

導入経緯

GIGAスクール構想の実現や、コロナ禍による自宅学習の必要性から、マルチキャリアかつ休止・再開がスムーズな「DoRACOON」を導入。

「1人1台端末」を掲げるGIGAスクール構想の実現や、コロナ禍による一斉休校への対応に際し、小中学生の児童・生徒を持つ各家庭では、通信環境を整備する必要が高まっていました。そこで福知山市教育委員会では、マルチキャリアで休止・再開もスムーズな「DoRACOON」を導入。この記事では、福知山市教育委員会事務局の河野(こうの)様に、「DoRACOON」を選んだ理由や使用感などを伺いました。

※GIGAスクール構想:1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークを整備し、教育ICT環境を実現する構想。

参考:(リーフレット)GIGAスクール構想の実現へ

 

「GIGAスクール構想」の実現に際し、通信環境を各家庭に整備

──「DoRACOON」を導入したきっかけは何ですか?

河野様:
まずモバイルルーターのU3_DOR02を導入したのですが、こちらはGIGAスクール構想の実現とコロナ禍がきっかけです。GIGAスクール構想を実現するために、市内の小中学校の児童・生徒にタブレット端末が配布されました。

小中学校の各家庭に配布 GIGAスクールインフラの導入に活用

「1人1台端末」のメリットを自宅学習でも最大限に活用するには、各家庭の通信環境を整えることが必要です。また、コロナ禍における政府からの要請により、2020年の3~4月は小中学校が一斉休校となりました。文部科学省からは、この間も「学びを止めるな」との意向が示され、その実現のためにも通信環境の整備は必要でした。

また、次に導入した据置型のYT60についても、GIGAスクール構想の流れのなかで導入を決めました。本当は小中学校の全敷地に校内LANを敷設したかったのですが、予算や補助金などの関係で、普通教室にしか通信環境を導入できませんでした。しかし、特別教室での使用も想定されるので、「WiFiをつなぎたい時につなげる設備」が必要だと考えました。

──「DoRACOON」を選んでいただいた理由をお聞かせください。

河野様:
U3_DOR02は競争入札の結果、導入が決まりました。入札の際は、近隣の自治体が「DoRACOON」を導入していると知り、参考にさせていただきました。特に、マルチキャリアに対応していること、休止プランがあり1か月単位で休止・再開ができる点に魅力を感じました。どのご家庭でもつながることや、ランニングコストを状況に応じて最適化できることは、市の教育委員会(以下、市教委)が行う事業として必須条件だったからです。こうした点を叶えられる業者を募集した結果、最終的に「DoRACOON」を導入することとなりました。

YT60は、U3_DOR02の評判を受けて導入を検討しました。マルチキャリアで同時に多台数の接続が可能、かつU3_DOR02のような安価な据置型を探したのですが、この条件を叶える製品はYT60しかなく、導入に至りました。必要な教室のコンセントに挿して常設でき、毎回の充電が必要ない点も、YT60を選んだポイントです。

──「DoRACOON」は主に、誰がどのような用途で使われていますか?

河野様:
U3_DOR02は、2021年7月から市内の小中学校に通う児童・生徒に配布しています。義務教育として学びを進める以上、全ての家庭で通信環境が確保されている必要があるため、市教委としてはその支援を行う必要がありました。通信環境がない家庭や従量課金制のWiFiをお使いの家庭をアンケートで調査し、該当の家庭にU3_DOR02を配布しています。用途としては、学校から持ち帰ったタブレット端末(iPad)で宿題をするためだったり、日々の体温を記録してタブレット端末から先生に送るためだったりと、学校によりさまざまな使い方をしています。

YT60は各学校の規模に合わせて、1校につき3~8台を配布しています。本格的に利用を開始したのは、2021年6月からです。学校の中でもWiFiにアクセスできない特別教室などを中心に設置し、先生と生徒に授業のなかで利用してもらっています。用途としては、理科室で授業中に実験動画を流したり、朝礼や全校集会の様子を、校長先生のいる体育館から生徒のいる各教室に配信したりしているようです。

──校外学習などのイベント時にも利用されていますか?

河野様:
今後の想定として、修学旅行や校外学習などにU3_DOR02を持っていくことを考えています。小学生の社会見学などではよくクリップボードに紙を挟んだものを持ち歩いていますが、そういったものがゆくゆくはタブレット端末に置き換えられるのではと思っています。そこにU3_DOR02を持っていくことで、見学先ですぐ調べ物をしたり、調べてきた情報をクラウドから取り出して先方にインタビューしたりと、学習の幅がぐんと広がります。このように、どんどん「DoRACOON」を活用してほしいという思いがありますね。

簡単に休止・再開が可能 GIGAスクールインフラの導入に貢献

──「DoRACOON」を使ってみて、ご感想はいかがですか?

河野様:
まず、休止・再開の手続きが簡単なことがいいですね。電話ではなくWeb上のマイページからプラン変更や容量の追加がすぐにできるので、学校からの「やっぱりもう1台欲しい」という要望にもこまめに対応でき、非常に助かっています。最適なプランに都度変更することで、利用状況とコストの最適化を図れるのが魅力です。また、申込から開通までが数日と早く、開通したらすぐ通信環境が整うことが、とてもありがたいです。バッテリーもよく持ちますし、操作もスムーズなので、何の不満もないですね。

各家庭からはまだ特にご意見がありませんが、何もないということはスムーズに動いているのだと思います。また、登校が難しい子ども達が通う「けやき広場(適応指導教室)」でもYT60を活用しています。すぐに通信環境が整い、現場の評判もとても良かったので、非常に助かりました。

──GIGAスクールインフラの導入に「DoRACOON」は役立ちましたか?

河野様:
非常に役に立ちました。特別教室の通信環境整備については、予算も準備期間も限られており、当初は難しいと感じていました。しかし、先生方からも「整備してほしい」と要望がありましたし、他の自治体では整備したという話もあり、簡易的にでも通信環境を整備したかったので、コストが抑えられて手軽に運用できる「DoRACOON」を導入でき、先生方がWiFiを利用する環境が確保できました。

ただ、小学校は1クラス最大35人、中学校は1クラス最大40人の児童・生徒がいます。最大40人が同時接続する場面を考えると、特別教室での授業方法によっては、校内LANによる高速大容量通信が必要であると考えています。まだGIGAスクール構想の実現は始まったばかりなので、校内LANの拡張や増強の必要があるかどうかを「DoRACOON」で確認しつつ、校内LANの整備に多大なコストがかかる別棟や放課後児童クラブでも「DoRACOON」を活用できればと思っています。

災害時の備えをはじめとして幅広く活用したい

──今後、「DoRACOON」をどのように活用していきたいですか?

河野様:
今後は、市職員が使えるようなネットワークとしても「DoRACOON」を活用できるのではないかと考えています。今、市役所でもiPadなどタブレット型端末の導入が進んでいて、テレワークやWeb会議が当たり前になってきています。その反面、市役所内の通信環境はあまり整備されていないので、「DoRACOON」を市役所内でも使えたらとても便利だなと思います。

さらに、学校では1クラスに1台ずつ配って、柔軟に教室外で使ってもらう方法も考えています。1人1台端末の運用が教育現場に浸透してきたら、教室外でも発展的に「DoRACOON」を使ってほしいですね。

また、YT60については、災害発生時の使用も想定して導入しました。通信環境についての議論の際、「体育館は避難所になるから、避難者がいざというときに使える通信環境があったほうがいい」と危機管理部門から意見がありました。災害はいつ起こるかわからないので、そこに校内LANを引いてずっとランニングコストをかけるのは、なかなか難しいことです。しかし、いざというときに開通して通信環境を整えることができるYT60なら、避難所開設時にも使用できるので、それが導入の目的のひとつとなりました。今後長期の避難が想定されるような災害への備えとしても、「DoRACOON」を活用していく予定です。

また、けやき広場や放課後児童クラブなど、家と学校以外で子ども達が利用する施設でも「DoRACOON」を活用できるといいですね。子ども達が社会見学で行くごみ処理場や、福知山城などの施設に当日YT60を置いてもらい、通信環境を作ることもできそうです。見学先ですぐ調べ物をしたり、調べてきた情報をクラウドから取り出して先方にインタビューしたりと、通信環境を活かせる場面は出てくると思うので、今後もあまり用途を絞らず、幅広く「DoRACOON」を活用できればと考えています。

GIGAスクールインフラの実現に適性の高い「DoRACOON」

GIGAスクール構想の実現やコロナ禍での一斉休校により、通信環境の整備を行った福知山市教育委員会。「DoRACOON」を導入したことで小中学生の学習環境が整い、今後の学習方法にも幅広い可能性が示されました。マイページからすぐに休止・再開の手続きができること、それによりコストパフォーマンスを最適化できることから、「DoRACOON」はGIGAスクールインフラの実現にとても適しているといえるでしょう。各学校のGIGAスクールインフラの導入には、「DoRACOON」がおすすめです。

小中学校の各家庭に配布 GIGAスクールインフラの導入に活用
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