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【導入事例】鳥取市内のどこでもつながるマルチキャリア対応が決め手に 「DoRACOON」で生徒間・教師間に差が生まれない教育と環境を提供したい

2022-6-23

導入構成

導入機器

YT65(70台)

利用用途

「鳥取市GIGAスクール構想」推進における通信ネットワークの整備と、特別教室や体育館などでの授業で利用するために導入。市内の小中学校や義務教育学校に配布し、各校の目的に応じて活用いただいている。今後は「DoRACOON」による子ども達の学びを充実させる多様なICT活用法の拡大と、生徒間・教師間に差が生まれない教育と環境を提供したいと考えている。

導入経緯

海沿いや山間など、電波が届きづらい場所が多い鳥取市内でも、どこでもスムーズにつながるマルチキャリアが決め手となった。

 

鳥取市では、教育におけるICTを基盤とした先端技術の効果的な活用を進める「鳥取市GIGAスクール構想」に取り組んでいます。昨年度までに光回線などによる通信の環境整備が進み、子ども1人に1台のタブレットも配備されました。教育委員会では今年度の取り組みとして、各校の特別教室へのアクセスポイント設置を決め、「DoRACOON」を導入しました。各校から要望の多かった体育館、保健室などでも活用できるように、持ち運びが可能なYT65を選ばれました。

 

今回は、「DoRACOON」導入に携わった鳥取市総合教育センター所長補佐  岡田 康子(おかだ やすこ)様、主任  野口 尚志(のぐち ひさし)様と、西日本電信電話株式会社鳥取支店 ビジネス営業部 芳村 丈市郎(よしむら じょういちろう)様にお話を伺いました。

GIGAスクール構想推進で小中学校・義務教育学校に配布

──「DoRACOON」はどのような用途で使われていますか?

 

 

野口様:

導入した70台のYT65を、鳥取市内の市立小中学校に各1台と義務教育学校に各2台ずつ提供しています。これで69台となり、残りの1台は総合教育センターで研修用に利用しています。

 

GIGAスクール構想の中で、今年度は特別教室への設置が目的で「DoRACOON」を導入しました。ただ鳥取市内の小・中・義務教育学校では、特別教室はまだ一部にしか設置されておらず、各校では理科室や図工室のほか、ネットワークがつながりづらい場所で使っているようです。また、理科の実験動画を見る用途や、家庭科で料理動画を見る用途などで活用しています。その他体育館で入学式や卒業式、全校集会などに利用しているという話も聞いています。導入したばかりなので本格的な活用はこれからですが、各校のニーズに合わせて活用いただきたいと思います。

マルチキャリア対応と可動式なのでどこでも使えるのが決め手

──「DoRACOON」を選んでいただいた理由をお聞かせください。

野口様:

鳥取市は鳥取県の約1/5の面積を占め、海沿いや山間、岡山県との県境近くまで広がっています。そのため、電波がつながりづらいところが多くあるので、どのような場所でもつながり、通信が安定しているサービスを探していたところ、マルチキャリアに対応している「DoRACOON」のことを知りました。

 

サービスの検討にあたり、他の通信キャリアも検討しました。ショップで聞いてみると、どの通信キャリアも場所によっては電波が届かないところがあるとのことでした。一方の「DoRACOON」はマルチキャリア対応なので、場所を問わずどこでもつながります。これが「DoRACOON」導入の最大の理由です。

 

岡田様:

鳥取市では学校の普通教室の他に複数箇所にアクセスポイントを設置していたのですが、各校からはより多くの教室に設置したいとの要望がありました。予算の都合で一度に設置することは困難ですが、YT65なら持ち運びが可能なので、各校が使いたい場所で利用できます。

今年度は特別教室へのアクセスポイント設置が目標でしたが、各校の事情に合わせて保健室などでも利用いただいています。どこにでも持ち運べるのも、大きな選択理由でした。

活用を模索しながら無限の可能性に期待したい

──「DoRACOON」はGIGAスクール構想の推進に役立つと思いますか。

野口様:

今はまだ各校で試行錯誤の段階ですが、これから本格的に使い始めると、各校で活用している様子や子ども達・保護者の声も聞けると思います。いただいた声から、また違った活用方法案やさまざまな情報が共有される他、GIGAスクール構想推進における課題も出てくることでしょう。今後機会を捉えて、皆さんの意見を集めたいと考えています。

 

芳村様:

先日若葉台小学校の校外で行っていた体育の授業で、記録をそのままタブレットに打ち込み、それを活用して生徒を褒めたり指導したりするという活用方法を拝見しました。そのときは陸上競技の授業を行っていて、子ども達同士もタブレットで動画を撮り合っていました。その場にいた先生よりも子ども達が率先してタブレットを使い授業に取り組んでいる光景を見ていると、ICTが子ども達の教育に活かされていることが実感できました。

 

 

 

岡田様:

1年やってみて使い方を模索しながらだとは思いますが、体育館や校外学習でも活用の幅が広がっていくと思います。災害時の対応などにも、充分使えると思っています。

 

生徒間、教師間で差が生まれない教育と、等しく学べる場を提供したい

──今後は「DoRACOON」をどのように活用していきたいですか?

野口様:

教師の間でもITに詳しい先生もいれば、苦手な先生もいます。教師間、学校間で差が出ないように、総合教育センターで行っている教職員の研修を、もっと充実させたいと考えています。コロナ禍でリモート対応の研修が増えたものの、通信環境が悪くてうまく進まないこともありました。今後は「DoRACOON」を活用して、大学の先生など外部講師とつないで、ICTの指導をスムーズに展開できればと思っています。

 

岡田様:

家庭の全てにWiFi環境が整っているわけでなく、子どもたち全員が等しく学べる環境を、どうやって提供できるかを考えていきたいです。また、この1年でGIGAスクール構想が急激に進み、子どもたちよりも先生の方に不安やとまどいが多かったと思います。慣れてくると先生からも様々な要望が多く出てくるでしょうし、ICTの有効な活用方法も拡がると思います。要望される内容も見ながら、現場が満足できるような対応を順次進めていきたいと考えています。

 

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