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企業の課題

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企業のクラウドソーシング活用戦略

2022-8-5

企業の生産性を高めるクラウドソーシング。

本記事では、企業がクラウドソーシングを利用するメリットや問題点、活用事例をご紹介します。

 

クラウドソーシングとは

クラウドソーシングとは、企業が自社の業務を不特定多数のワーカーに業務委託する業務形態を指し、インターネットを活用している点に特徴があります。クラウドソーシングの一般的なモデルは、発注者がインターネットを介して依頼したい業務への応募者を募り、業務者を選定・依頼するというものです。必要なときに必要な人材やスキルを気軽に調達することが可能なため、クラウドソーシングを活用する企業が増えています。

 

またクラウドソーシングは

 

・crowd(群衆)

・sourcing(調達)

 

を組み合わせた造語です。

クラウドソーシングとアウトソーシングの違い

クラウドソーシングは「外注する」という点でアウトソーシングの一種といえますが、いくつかの違いがあります。

それぞれの違いについて見ていきましょう。

依頼先は個人

一般的にアウトソーシングでは企業と契約を行いますが、クラウドソーシングでは主に個人に業務を依頼します。

スキルをもった個人やフリーランス、結婚や出産を期に退職した主婦などがクラウドソーシングサイトに登録していて、その中から適した人に企業から業務を依頼します。

 

依頼先を広く募集できる

クラウドソーシングでは、相見積もりや随意契約に加え、委託先を広く募集できます。

集まったワーカーから気に入った人を採用できる点は、アウトソーシングにはない魅力といえるでしょう。

オンラインで納品できるものに限られる

クラウドワーカーと依頼主の地域は、遠く離れている可能性があります。

よって納品できるものは、オンラインでやり取りできるものに限定されます。

クラウドソーシングが企業・社会に与える影響

クラウドソーシングは、個人の働き方が変わるだけでなく、企業や社会に大きな変化をもたらします。

ここではクラウドソーシングが企業や社会に与える影響について解説します。

世界中から知恵を集められる

 

1つ目は、世界中の人々から知恵や労働力を集められることです。

 

たとえば海外のクラウドソーシングサイトを使えば、日本から海外在住のワーカーに仕事を発注できるようになり、距離や国境を越え、世界中のさまざまな知識にアクセスできるようになります。

外注や内製よりもスピードが速い

クラウドソーシングサイトの人材プールは、社内の人材数や外注先よりも圧倒的に巨大です。

必要であれば一度に大量のワーカーに発注できるので、内製するよりも圧倒的にスピードアップできます。

子育てや介護で職場を離れた人も活躍できる

クラウドソーシングで発注される仕事は、フルリモートで完了できるものであり、勤務時間も定められていません。

 

子育てや介護等の理由からフルタイムで働けなくなってしまった方でも、クラウドソーシングを利用することで、スキマ時間で働けるようになるでしょう。

企業がクラウドソーシングを活用するメリット

クラウドソーシングは企業に多くのメリットをもたらします。

ここでは企業がクラウドソーシングを活用するメリットについて解説します。

不足しているスキルを市場から調達できる

自社が持っていない専門知識やスキル、不得意な部分の機能を、市場から調達し活用できることです。

スキルを持つ人材を雇用したいと考えても、すぐに採用できるとは限らないため、クラウドソーシングを利用することで自社が求める人材を見つけて仕事の依頼が容易になります。そのため事業を推進しやすいというメリットがあり人材不足の解消にも役立ちます。

コア業務へ集中でき従業員のワーク・ライフ・バランスの実現する

コア業務へ集中できることです。

 

コアとなる業務は従業員が行い、それ以外の仕事はクラウドワーカーに外注することで、業務内容を見直し、従業員のオーバーワーク負担を軽減することが可能です。結果として、従業員のモチベーションやパフォーマンスが高まり、企業の成長につながるというメリットが期待できます。

組織のスリム化

企業の成長が停滞する原因の一つに、組織運営の煩雑化が挙げられます。例えば、部署やプロジェクトが同時に立ち上がるなどで人員配置が変わると、指揮系統が複雑になり、事業を推進するスピードが遅くなりがちです。クラウドソーシングを利用すれば必要なときに外部の力を利用できるため、組織のスリム化を実現することが可能です。

コスト削減

 

人材を増員すると毎月の給料、社会保険関連などのコストが発生します。

クラウドソーシングでは必要なときに必要な量の仕事を依頼できるため、人材にかかるコストの抑制や削減につながります。また、雇用後の人材育成にかかる教育コストや管理の手間も削減できます。

スタートアップに活用できる

新たに会社や事業を立ち上げる際は、人材と資金の確保が大きな課題となります。十分な人材と資金を確保できない場合でもクラウドソーシングを利用すれば、事業に必要な人材を迅速に集めることが可能になり、コストを抑えながら事業を立ち上げることも可能です。

企業のクラウドソーシング活用事例

クラウドソーシングの活用事例をご紹介します。

Amazon

2005年、Amazonは数百万ページに及ぶ自社のWebサイトから重複ページを見つけるため、インターネット上の不特定多数のユーザーに作業を外注しました。

 

外注するために立ち上げたサイト「Amazon MTurk」は、マイクロタスク型のクラウドソーシングサイトとして他の企業も利用できます。

P&G

P&Gは自社で運用しているサイト「connect + develop」を通じて、製品開発上の技術課題を公開し、解決策を募集しています。

connect + developを通じて外部の企業と協業し、さまざまな製品が開発されています。

ライフネット生命

2012年、ライフネット生命は国内のクラウドソーシングサイト「Crowdworks」を通じて、ネット広告用のバナーを公募しました。

「自社では考えられない発想のデザインが多く集まった」という感想を述べています。

 

参考:当社では考えられないアイデアがクラウドワークスで集まった: ライフネット生命保険株式会社

神戸市

神戸市は、高度な人材とのマッチングを提供する「CrowdLinks」を通じて、テレワークで広報業務に携わる人材を募集しました。

神戸市はこれまでも、フリーランスや民間企業で働く会社員と業務提携を行っています。

 

参考:神戸市役所は「副業人材」を募集開始します

クラウドソーシングの課題・デメリット

クラウドソーシングは企業に多くの利点をもたらす一方、課題もあります。

ここではクラウドソーシングの課題について解説します。

社内人材の成長機会の損失

クラウドソーシングは企業にとって使いやすいサービスですが、外部人材のスキルを多用していると、結果として自社人材の成長機会が失われるデメリットが発生します。また、基本的に外部の人材のため自社にノウハウを蓄積できないリスクもあります。

 

社内の人材育成における将来的な影響について十分に検討しておく必要があるといえます。

活用できる業種やサービスが少ない

クラウドソーシングはインターネットを使って仕事を受注するという性質上、IT・情報システム関連など、一部の業種やサービスに集中している傾向があります。いざクラウドソーシングを利用しようと考えても、求めるサービスや人材を探すのが困難な場合もあります。

ワーカーの代替要員がいない

ワーカーは基本的に1人で仕事を行うので、会社のような代替要員が存在しません。

本人や家族の病気等により、成果物が納期通り納品されないことも考えられます。

発注者は納期に余裕をもって依頼する必要があるでしょう。

情報・自社ノウハウの流出

依頼する仕事内容によっては、自社の技術やノウハウ、企業秘密や個人情報を開示する必要があります。提供した場合、技術や機密情報流出の懸念があります。

また本人に悪意がなくても、ウイルス感染等により漏洩してしまうかもしれません。

 

 

リスクの高い情報はワーカーに渡さないようにすることを基本に、どうしても渡す場合は秘密保持契約を締結しましょう。

そのため、どこまでのノウハウを開示するかを事前に検討する必要があります。

オンライン面談で、情報の取り扱いに十分注意するよう伝えることも有効です。

クラウドソーシングの利用実態

クラウドソーシングを利用している企業は、実際どのくらいあるのでしょうか。

 

ここでは、2020年7月に中小企業を対象として行われた「クラウドソーシングの利用に関するアンケート」をもとに、クラウドソーシングの利用実態を解説します。

利用したことのある企業は5.9%

クラウドソーシングサイトを利用したことがある企業は、全体のわずか5.9%でした。

 

出典:中小企業におけるクラウドソーシングの利用実態について P6

 

クラウドソーシングを利用する企業は、まだまだ少ないことがわかります。

発注した仕事はデザインとWebサイト制作が多い

企業がクラウドソーシングで発注した仕事の内訳を見てみましょう。

出典:中小企業におけるクラウドソーシングの利用実態について P8

 

ロゴや名刺などのデザインと、Webサイト制作が最も大きな割合を示しています。

クラウドソーシングで外部の力をうまく活用しよう

 

クラウドソーシングを利用すれば、コア業務へ携わる時間が増加し、さらにコストも削減できます。

生産性が大幅にアップし、競合に差をつけられるでしょう。

クラウドソーシングを利用している企業がごくわずかな今のうちに、クラウドソーシングを活用してみませんか。

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