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新紙幣発行に伴う事業者の対応策と補助金制度について解説

2024-9-25

2024年7月3日、約20年ぶりに新しい紙幣が発行されました。

本記事では、新紙幣の発行に関する概要と、事業者が取るべき対応策、補助金制度の利用方法について詳しく解説します。

INDEX

新紙幣発行の概要

新紙幣発行の概要

新紙幣の発行日は、2024年7月3日です。

新紙幣は、まず日本銀行から金融機関に配布されます。そして、金融機関の口座から現金を引き出す人々を通じて市中に流通し、私たちの手元に届きます。

お札に描かれる人物

今回、新しくなるお札は一万円札、五千円札、千円札の3種類です。お札の肖像になる人物は、一般的に以下の要件を満たします。

  • ・国民に広く知られ、その業績が広く認められていること
  • ・偽造を防ぐため、精密な写真が入手可能であること

今回の改刷で、各お札に描かれる人物は次のとおりです。

一万円札:渋沢栄一

日本初の銀行や東京証券取引所の前身など、数多くの企業の設立に携わった人物です。「近代日本経済の父」と称されています。

五千円札:津田梅子

明治時代に女性の社会進出が難しかった中、社会で活躍できる女性の育成を目指した教育者です。女子英学塾(現・津田塾大学)を創立しました。

千円札:北里柴三郎

世界で初めて破傷風菌の純粋培養に成功し、その治療法である「血清療法」を開発した細菌学者です。伝染病の予防に大きく貢献しました。

今のお札はそのまま利用できる

現行のお札は引き続き使用可能です。そのため、急いでお札を交換しに行く必要はありません。

ただし、高齢のご家族がいる方は、「古いお札が使用できなくなる」といった詐欺が発生する可能性があることに留意して下さい。家族に対してこの情報を共有し、注意を促すことが大切です。

新紙幣が発行される理由

紙幣を改刷する目的は、「偽造防止」と「ユニバーサルデザインへの対応」の2つです。

偽造防止

偽造を防ぐために、以下のような様々な技術が取り入れられます。

深凹版(ふかおうはん)印刷

インキを高く盛り上げて印刷する技術で、触るとざらざらした感触があります。

高精細すき入れ

背景のすかし模様に、非常に細かい模様を入れる方法です。

3Dホログラム

お札を見る角度によって肖像が回転し、模様も変化します。世界で初めて銀行券に取り入れられました。

パールインキ

見る角度によって色が変わる特殊なインキを使用し、傾けると左右両端にピンク色の光沢が現れます。

潜在模様

お札を傾けると、特定の文字や数字が見える技術です。

マイクロ文字

肉眼では見えないほど小さい文字を印刷する技術です。

特殊発光インキ

紫外線を当てると発光するインキを使用し、日本銀行の紋章や模様の一部が光ります。

ユニバーサルデザインへの対応

障害の有無や利用する言語を問わず、多くの人にとって使いやすいデザインに変更されます。

数字の大型化

額面の数字が現行のお札よりも大きく印刷され、識別しやすくなります。

識別マークの変更

視覚障害がある人でもお札の種類を識別できるよう、インキを盛り上げて識別マークを印刷します。新しいお札では、識別マークを「11本の斜線」に統一し、お札の種類ごとに配置する位置を変更しています。

事業者が新紙幣に対応する方法

小売業や宿泊業など、現金を多く扱う業種では、レジや券売機などを新紙幣に対応させる必要があります。新紙幣に対応する方法は、次の3つです。

精算機やレジの部品交換

比較的新しい機器であれば、精算機やレジそのものを交換せずに、部品の交換だけで対応できることがあります。これにより、導入コストを抑えることができます。

部品交換の可否は、メーカーや保守事業者に確認しましょう。

新紙幣対応の精算機やレジに買い替える

2つ目は、券売機やPOSレジを新紙幣対応のものに買い替える方法です。導入費用はかかりますが、補助金を利用できる場合があります。補助金については後述します。

キャッシュレス決済のみに対応する

現金の受け入れを辞めて、キャッシュレス決済のみに対応する方法です。

キャッシュレス決済のみに対応する券売機は、現金も対応できるものと比べて価格が安く、導入費用を抑えることができます(※)。さらに、現金の取り扱いを辞めることで、現金を回収し売上を集計する作業が不要になります。

ただし、売上の一部を決済代行事業者へ手数料として支払う必要がある点には注意してください。

※ 参考:7月新紙幣発行 キャッシュレス決済“だけ”に切り替えの動きも-NHK

新紙幣対応に利用できる補助金

新しい紙幣に対応した精算機や券売機、レジを導入する際に利用できる補助金の情報をまとめました。

中小企業省力化投資補助金

中小企業省力化投資補助金は、人手不足の解消に役立つ製品を導入する際の経費を補助してくれる制度です。この補助金事業では、券売機や自動精算機、自動チェックイン機などの現金取扱い機器も対象となっています。

参考:中小企業省力化投資補助金

業務改善助成金

業務改善補助金は、事業場で最も低い時間給である「事業場内最低賃金」を一定額以上引き上げた企業を対象に、経費の一部を補助する制度です。

この補助金の対象には、「生産性向上に資する設備の導入費」が含まれており、POSレジなども対象となっています。

参考:業務改善助成金|厚生労働省

働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮・年休促進支援コース)

働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮・年休促進支援コース)は、働き方改革に関する取り組みを行い、従業員の賃金額を3%以上引き上げた場合に、経費を助成する制度です。

助成対象の取り組みの中には、「労働能率の増進に資する設備・機器等の導入・更新」も含まれており、POSレジなどの導入や更新に利用できます。

参考:働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮・年休促進支援コース)|厚生労働省

業界ごとの新紙幣対応状況

2024年6月末時点での業種別の新紙幣対応状況は、以下のとおりです。

 

鉄道事業者やスーパーマーケットなどでは、新紙幣対応率が9割近くに達しています。一方で、飲食店や駐車場の精算機、自動販売機における対応は、遅れが目立ちます。

新紙幣への対応事例

新紙幣に対応した企業の具体例をいくつかご紹介します。

新紙幣対応機器へ更新:西鉄グループ

鉄道やバス事業を展開する西鉄グループでは、現金取扱機器を新紙幣対応機器に順次更新しています。

 

スーパーマーケットのつり銭機は、2024年7月に既に対応済みです。しかし、機器の調達が困難なため、鉄道の券売機は2025年3月、バスの運賃箱は2026年3月までに更新を完了させる予定です。

 

参考:【西鉄バス】7月発行の新紙幣対応完了は2025年度末 鉄道は24年度末、スーパーは7月に対応完了(RKB毎日放送) – Yahoo!ニュース

原則キャッシュレス決済へ移行:JR東海バス

JR東海バスでは、高速バスの運賃支払いにおいて、新紙幣対応の運賃箱を導入せず、現金支払いを希望する利用客には手渡しで対応しています。

 

同社は2023年からキャッシュレス決済を導入しており、現金での支払いは減少傾向にあります。今後のキャッシュレス決済のさらなる普及を見越して、運賃箱の運用を終了しました。

 

参考:JR東海バス、運賃箱を廃止 新紙幣機にキャッシュレス化 – 日本経済新聞 (nikkei.com)

新紙幣の流通量が増えてから対応予定:青森市の温泉施設

青森市の温泉施設では、2024年7月時点で券売機の新紙幣対応は行っておらず、新紙幣の流通量が増加した後に対応を検討する予定です。

 

現在、新紙幣を持ってくる利用者に対しては、フロントで旧紙幣へ交換しています。

 

なお、2004年の紙幣変更時は1年で約6割が新紙幣に置き換わっているため、今回も同様のペースで進むとすれば、1~2年以内に対応が必要になると予測されます。

 

参考:新紙幣に対応する券売機や両替機への交換 当面見送る施設も|NHK 青森県のニュース

新紙幣、流通量の約5割を今年度内に印刷へ 20年前は1年で新旧6割が入れ替わる – 産経ニュース (sankei.com)

新紙幣対応が遅れた場合のリスク

現金取扱機器を新紙幣対応機器にアップデートしない場合、次のリスクが考えられます。

コストの増加

顧客が新紙幣を使えない場合、スタッフに両替を依頼する必要が生じます。その結果、スタッフの対応時間が増え、旧紙幣の準備などが発生し、内部コストが増加します。

顧客満足度の低下

新紙幣が使えないことで、顧客はスタッフに声をかける手間が発生し、不便を感じる可能性があります。これにより顧客満足度が低下し、最悪の場合、顧客離れが進むリスクがあります。

競争力の低下

競合他社がいち早く新紙幣へ対応している場合、顧客は他社を選ぶようになるかもしれません。その結果、売上が減少する可能性があります。

キャッシュレス決済対応で顧客離れを回避できる

キャッシュレス決済を導入していない事業者の場合、対応を進めることで顧客離れを一定程度回避できる可能性があります。顧客の決済方法には次の2つのパターンがあり、キャッシュレス対応によって後者の顧客を維持できるでしょう。

 

  • ・現金決済のみ
  • ・現金決済とキャッシュレス決済の併用

 

ただし、キャッシュレス決済にはコード決済・電子マネー・クレジットカードなどの種類があり、世代によって利用率が異なります。

 

キャッシュレス決済を導入する際は、自社の顧客層に合わせて最適な手段を選びましょう。

キャッシュレス決済向けのおすすめインターネット回線2選

新紙幣発行に伴い、キャッシュレス決済に対応するためにはインターネット回線の準備が重要です。ここでは、おすすめの回線とその特徴を解説します。

 

自店舗のニーズや環境に合わせて、最適な回線を選びましょう。

光回線

光回線は信頼性の高い回線です。光ファイバーケーブルによって建屋まで配線されるため、環境の影響を受けにくく、常に安定した接続を提供します。

 

低遅延性に優れており、決済処理を迅速に行うことができます。顧客の待ち時間が短縮され、スムーズな支払いが可能です。

モバイル回線

モバイル回線は、無線を利用した通信回線です。無線通信のため、光回線のような工事は不要で、すぐに利用を開始できます。

 

固定回線が利用できない環境や、移動しながらの利用に最適です。店舗のレイアウト変更や移転にもかんたんに対応できます。

 

ただし、モバイル回線は光回線と比べると通信品質がやや劣るため、高い品質を求める場合には光回線の方が適しています。

モバイル回線を使うならマルチキャリア対応のクラウドSIMがオススメ

一般的に1つの通信端末は、契約した1つの通信キャリアにしかアクセスできません。たとえば端末にA社のSIMカードが挿入されていれば、アクセスできるのはA社の回線だけです。

 

ですがマルチキャリア対応のクラウドSIMでは、1つの通信端末で複数キャリアの回線を利用できます。キャリアの枠を超えて通信できるため、通信障害に強いことが特徴です。

 

たとえば1つのキャリアに障害があったときは、正常に通信できる別のキャリアに切り替えることができます。1つのキャリアで通信障害があったときも、決済を止めることがなく安定した通信環境を利用できます。

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WiFiをキャッシュレス決済に使用するときの注意点

キャッシュレス決済にWiFiを利用するときは、いくつかの注意点があります。

顧客用のフリーWiFiとは分ける

セキュリティを確保するために、キャッシュレス決済用のWiFiと顧客用のWiFiは別々にしましょう。顧客のデバイスからの不正アクセスを防ぎ、接続台数の増加による決済の遅延を避けることができます。

WiFiネットワークを暗号化する

WiFiネットワークは、「WPA2」または「WPA3」で暗号化することが推奨されます。無線通信の盗み見を防ぎ、安全性を高めることができます。

キャッシュレス決済の導入手順

キャッシュレス決済は、以下の手順で導入します。

1.導入する決済手段を検討

キャッシュレス決済には、クレジットカード・電子マネー・QRコードの3種類があります。それぞれに複数の決済サービスがあるため、顧客層などを考慮し、どの決済手段に対応するのかを決めましょう。

2.決済事業者の選定

導入する決済手段が決まったら、決済サービスプロバイダを選びます。手数料や使いやすさ、顧客サポートを比較して、自社に最適な業者を選びましょう。

3.設備や回線を準備

必要な機器を準備します。決済端末やQRコードリーダーなどの機器に加え、安定したインターネット回線が必要です。

4.安定したモバイルインタネット回線ならDoRACOONがオススメ

キャッシュレスでモバイルWiFiをお探しの方は、DoRACOONがおすすめです。

 

DoRACOONとは、NTTメディアサプライ社が提供するクラウドSIMテクノロジーを利用したモバイル通信サービスです。企業のニーズに合わせた WiFiルーターをご提供しています。届いたその日から簡単にインターネット接続ができ、マルチキャリアに対応しています。

 

 DoRACOON の詳細は、以下から!今すぐご覧ください!

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まとめ

企業の間では新紙幣対応の券売機などへの買い替えが進んでいます。同時に、キャッシュレス決済のみに対応する動きも見られます。 補助金を利用することで、新紙幣への対応コストを抑えることができる場合がありますので、積極的に活用を検討しましょう。

※記載している内容は、掲載日時点のものです

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