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企業の課題

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DoRACOONの据え置き型新機種「YT65」開発秘話(前編)

2022-4-26

新型コロナウイルス禍は、遠隔医療や遠隔教育、そしてキャッシュレス化の流れを加速化させています。働き方改革におけるワーケーションやテレワークもますます浸透し、新サービスや仕事場の多様化が進む見通しです。

ニューノーマル時代のデジタル社会基盤として通信ネットワークを十分に整えることが求められ、できるだけ簡単に利用できることや、企業活動や生活者の日常にとって大きなリスクである電源や通信環境の途絶を回避することが一層求められています。

 

そのため企業の担当者は、平時から有事まで安心・安全な通信環境を整備し、ICT化を推進するためにさまざまな手段を模索しているのではないでしょうか。そこで今回はこうした企業の課題を解決するインターネット接続サービス「DoRACOON」を提供するプロジェクトメンバーに、最新機種「YT65」に関する話を伺いました。

 

前編では、新機種を開発するに至った背景や理由をご紹介します。

お話を伺った方々:

エヌ・ティ・ティ・メディアサプライ株式会社

ブロードバンドサービス事業本部ビジネスサービス事業部

担当部長(営業)            林田    基毅(はやしだ    もとき)

プロジェクトマネジャー         石川 悠太(いしかわ ゆうた)

開発リーダー              平田 悠樹(ひらた ゆうき)

株式会社MAYAネットソリューションズ        霞末 光輝(かすえ こうき)

クラウドSIMテクノロジーの良さ×有線接続が可能である据え置き型機種の特長が生み出す相乗効果

―2020年7月にDoRACOONをリリースして以降、据え置き型端末は「YT60」を販売していましたね。かなり好調な売れ行きだったと聞いています。

林田(担当部長 営業):
ありがたいことに予想を超える反響をいただきました。

 

新機種「YT65」をリリース(2021年11月17日発売)してから、さらにその勢いを増しています。DoRACOONではモバイルルーター、マルチファンクション、スマートフォンの3タイプの機種を取り扱っています。その中で新機種である「YT65」と前機種の 「YT60」というマルチファンクションタイプは、有線LANのインターフェースを持ちます。この点が他の2機種と少し違う点ですね。

 

 

「YT60」は民間企業・自治体の双方にご利用いただいています。たとえば弊社HPでも事例としてご紹介していますが、福知山市さまのGIGAスクール構想での取り組みの一環として、市内公立学校の特別教室(理科室、音楽室、図書館、体育館など)でICT教育をするときのインフラとして導入いただいています。

※福知山市の導入事例

 

石川(プロジェクトマネジャー):

自治体さま以外にも広くご利用いただいていますね。より特徴的な利用事例ですと、民間企業では公衆WiFi(イベント時やバス乗車中の使用)の提供会社からもニーズがあります。

 

特にLANポート(画像)にWiFi機器を接続すれば、どこでもすぐに通信環境を構築できる点をとても気に入っていただいています。WiFi通信は、持ち運ぶと環境次第で電波状況に影響しますよね。その点は、「いつでも・どこでも・快適な通信ができるキャリアを選ぶ」というクラウドSIMテクノロジーの良さが生かされるところですね。

 

 

 

「クラウドSIMテクノロジーの良さ×有線接続が可能である据え置き型機種の特長」が組み合わさって、どこでも簡単に公衆WiFiを提供できるスキームとして選んでいただいています。

平田(開発リーダー):

「YT60」は据え置き型ですが、どこでも持ち運び可能なルーターですので、「他のWiFiルーターと違った使い方ができるか?」とのお問い合わせを多くいただいていました。

 

具体的にはVPN接続やWEBカメラ接続への関心が顕著でした。「YT65」の開発時に、こうしたお客さまや営業の要望にお応えできるように取り組ませていただきました。「今までつなぐことが難しかったVPN環境に接続できること」が一番のミッションだったと思います。

 

石川(プロジェクトマネジャー):

DoRACOONは法人向けサービスですので、各社異なる環境や条件で通信の設定がなされています。「YT65」への期待はこうしたセキュアな環境の構築と既存のネットワーク環境でのつながりやすさでした。

企業のネットワーク通信をすべて可能にするDoRACOON端末の開発

―「YT60」の販売が好調な中、新機種「YT65」を開発した背景や理由をお聞かせください。

林田(担当部長 営業):
弊社はNTT西日本グループであるため、グループ内で連携してDoRACOONを販売してもらっていますが、営業担当より、「YT60を導入する際に企業側にとって手離れが悪い」という課題を共有されていました。

 

企業への導入時にはNTT西日本グループが「YT60」を設置しています。一方であらかじめ企業内に設置されているLAN、パソコン、スイッチングハブ、ルーターなどは他社が構築しているケースがあります。それらとうまくつなげるには、設定を合わせる必要があるんですね。「YT60」を置けばつながるわけではない。ほとんどの中小企業では保守会社にお任せしていらっしゃるケースが多く、「YT60」では手離れの悪さを解決できなかったのです。

 

「既存のルーターを触らずに、導入できないだろうか?」

 

 

プロジェクトリーダーの石川に相談したことがはじめの一歩でした。

 

弊社が提供する端末だけで企業のネットワーク通信がすべて可能となる。

それを実現する「YT65」を開発しました。

平田(開発リーダー):
営業担当やお客さまから寄せられた声に応えるべく、盛り込みたい機能もいくつかありました。先ほどお話ししましたが、中でもVPNが接続できるように、将来的にはカメラをつなげるような機器にすることが今回のプロジェクトのミッションでした。

 

ACアダプターがなくてもUSB Type Cのケーブルさえあれば、更に言うならモバイルバッテリーのようなものでも動くようにして、「YT60」以上にいろんな場所に設置可能なものを生み出し、お客さまのニーズ・ウォンツに応えるという目論見で「YT65」を開発しました。

 

 

 

後半に続く!!!☞☞☞

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