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POSレジにおすすめの回線とは?通信の役割と有線・無線に適したケースを解説

2023-12-19

POSレジにおける通信回線の選択は、ビジネスを円滑に運営するために重要です。

 

本記事では、POSシステムにおすすめの通信回線について詳しく解説し、有線と無線(WiFi)がそれぞれどのようなケースに適しているかについて紹介します。

本記事を読むことで、POSシステムを効率的に導入できます。

 

POSレジとは

POSレジは、会計処理を行うレジ機能に加え、会計情報をサーバーへ送信する機能をもったレジのことです。リアルタイムでの売上分析や在庫管理を行えるようになります。

 

POSレジのPOSは英語の「Point of Sale」の頭文字で、日本語では販売時点情報管理といいます。

商品についているバーコードなどを読み取り、「何を・いつ・いくらで・何個販売したのか」という販売情報を集積するシステムを搭載したレジでスピーディーに精算できるため、お客さまの待ち時間を少なくし、店舗側はPOSレジの情報を分析することで売れ筋商品や曜日・時間帯による売れ行きの傾向を見ることができます。

 

近年ではタブレット型POSが人気で、1つの端末でさまざまな決済手段に対応でき、初期費用やランニングコストを抑えられるのが魅力です。

POSレジを導入するメリット

POSレジには、従来のレジにはないメリットが数多くあります。

その中でも、大きなメリットは以下の6つがあります。

業務の効率化

会計時の入力が簡単でレジ業務の効率化だけでなく、スタッフの勤怠管理や在庫管理機能があれば棚卸作業やシフト作成、人件費計算などに役立ちます。

他店舗の売上を一元管理

複数店舗の売上データを一元管理できます。情報の共有・分析やネットショップと実店舗の連携ができるものもあり、在庫管理などにも役立ちます。

入力ミスの防止

 

 

 

金額を手打ちすることがないため、商品の金額や消費税の入力を間違えるなどのミスを防げます。

顧客満足度の向上

手打ちよりレジ業務がスピーディーになり、1人1人の待ち時間を減らすことができます。また在庫管理機能によって品切れの状態を減らし、売上分析によって顧客のニーズに合わせた商品やサービスを提供できます。さらに幅広い決済手段に対応できるようになり顧客満足度の向上に繋がります。

 

セキュリティの強化

使用ログが残るため会計担当者を特定でき、問題が起きた場合も対処しやすく、不正な打ち込みの予防に繋がります。

人件費の削減

商品ごとに価格を覚えなくても会計処理ができ、POSレジシステムのデータから混雑する時間帯を特定することで、作業人員の調整が可能になります。

 

サービスの充実

会員証アプリなどを導入すれば、ポイント付加や割引クーポンの付与などのサービスを追加することができます。

POSレジにおける通信回線の役割

POSレジの多くはパソコンと同様にLANポートを備えています。

POSレジにおける通信の役割をまとめました。

クレジットカード/バーコード決済サーバーとの通信

POSレジ通信回線の役割の一つは、キャッシュレス決済です。

クレジットカードの決済サーバーやスマホ決済のサーバーとの通信を実行し、決済の可否をサーバーから受信します。

在庫状況・販売データの更新

POSレジ通信回線のもう一つの役割は、POSサーバーに対する会計情報の送信です。

販売処理が完了すると、POS端末からサーバーへデータが送信され、サーバーの在庫と売上が更新されます。

 

データを蓄積するサーバーが他拠点やクラウド上にある場合は、インターネット回線を介してデータが送信されます。

POSレジをネットワークに接続する方法

POSレジをネットワークに接続する方法はPOSレジの機種により、有線LANと無線LAN(WiFi)の2タイプがあります。

 

ここでは、POSレジに有線LANと無線LANを利用したときのそれぞれのメリット・デメリットを解説します。

有線LAN

従来型のPOSレジの多くは有線LANポートを備えており、LANケーブルを使ってネットワークに接続できます。有線LANで接続されたPOSレジは、安定し信頼性の高い通信が可能です。

 

 

ピーク時などでPOSレジが同時に通信する状況であっても、通信が遅くなりにくい仕組みを備えており、決済サーバーやサーバーへの送信を待つことがありません。

ただし配線が必要になり、ケーブルがごちゃごちゃしやすい点はデメリットといえます。

無線LAN(WiFi)

POS端末にタブレットやスマートフォンを利用するタイプのPOSシステムでは、ネットワークに接続する方法として無線LAN(WiFi)が用いられます。

無線LANは他の機器が発するノイズの影響を受けやすいため、電磁波の少ない環境で使う必要があります。

 

また、同時に通信する端末があると通信速度が遅くなってしまうため、POS端末が複数あり、POSを同時に利用する環境には適していません。

 

しかし無線LANは配線が不要なため、取り回ししやすく、お店の景観を損ねることがありません。POS端末に無線LANを利用するケースは、POS端末が1~2台程度の小さな店舗や飲食店等に向いています。

POSレジの通信回線の種類

POSレジの売上状況を集積するサーバーが他拠点にある場合、POS端末のデータを送信するには、専用線や公衆回線を利用する必要があります。

 

また売上情報を蓄積するサーバーがクラウド上にある場合は、インターネット回線が必要です。

ここでは、POSレジに利用される通信回線の種類を解説します。

光回線

光回線は、光ファイバーケーブルを利用した通信技術です。

 

 

最大通信速度は、100Mbps・1Gbps・10Gbpsの主に3タイプがあり、非常に高速です。光回線はPOSレジにとって十分な通信スピードが出るため、満足して利用できます。

ただし利用するには引き込み工事が必要で、利用料金も月額税込5,720円~(※)と高額です。

 

(※)参考:フレッツ 光ネクスト ファミリー・ハイスピードタイプ/ファミリータイプ(戸建て向け)

携帯電話回線

もう1つの回線は、4G LTEや5Gなどの、スマートフォンの通信に使われるデータ通信回線です。

 

モバイル回線を受信できるモバイルルーターやホームルーターを設置し、それらの機器を介してPOS端末をインターネットへ接続します。

携帯電話基地局とは電波を通じて通信するため、回線工事が不要です。

 

電波をいつでも良好に受信する必要があるので、利用する場所に強いキャリアを選択する必要があります。

POSレジ通信回線をPOSレジ専用にすべき理由

通信回線の導入・維持には一定の費用がかかるため、POSレジ用回線とパソコン用回線を1本化したいと考える方もいらっしゃるかもしれません。

 

ですが、POSレジに使う回線はPOSレジ専用にしたほうが望ましいとされています。

ここでは、POSレジ専用にすべき理由を解説します。

金銭取引に利用する重要な回線だから

POSレジを利用する場面は、お客様と金銭の取引をするときです。

通信環境に問題が発生し会計に時間がかかるとお客様への印象が悪くなるため、再来店してくれなくなる可能性が高まります。

 

会計処理がうまくいかない場合に、入金処理が行えず、欠損処理を行う必要も出てくるでしょう。会計処理はビジネスにおいて重要です。

 

スムーズな会計処理を行うために、POSシステムの通信回線はPOS専用にしましょう。

他のデバイスやアプリケーションの通信がなくスムーズに通信できるから

パソコンやスマートフォンを利用するときは、動画視聴や画像が入ったWebサイトを開くため、通信回線の帯域を圧迫してしまいます。

もしPOSレジの通信回線を他のデバイスが利用している場合、デバイスの通信が影響して、POSレジの通信速度が遅くなってしまうでしょう。

 

通信回線の利用端末をPOSレジに限定することで、他の端末による影響がなくなり、通信を安定させられます。

POSレジにおすすめの通信回線

POSレジ回線の選択肢は、2023年現在以下の2つがあります。

 

・光回線

・携帯電話回線

 

ここでは、POSレジ回線におすすめの回線を解説します。

光回線が推奨

POSレジには基本的に光回線が推奨されます。

光回線は屋内までケーブルで配線されるため、安定した通信が可能です。

工事が難しい場所なら携帯電話回線の利用がおすすめ

POSレジ用の推奨回線は基本的に光回線ですが、光回線を利用するには工事が必須です。

店舗の立地環境によっては、光回線を導入できない場合があるでしょう。

 

光回線の導入が難しいときは、携帯電話回線を受信できるモバイルルーターやホームルーターの設置がおすすめです。

 

工事不要で導入できますし、短期間でネット環境を構築できます。

ただし設置前に、安定して電波を受信できるかどうかを確認しておく必要があります。

クラウドSIMはDoRACOON

POSレジの通信回線には法人専用DoRACOONがおすすめ

POSレジの回線に携帯電話回線を利用する場合は、法人専用のデータ通信サービスDoRACOONがおすすめです。

複数の携帯電話キャリアの通信回線を利用できるから通信障害に強い

携帯電話回線を利用する際に心配なのは、携帯電話キャリアの設備故障等による通信障害です。

通信障害が発生すると、POSレジではキャッシュレス決済が行えなくなり、現金決済にしか対応できません。

 

通信障害に備えるためにあらかじめ複数のキャリアと契約する方法も考えられますが、費用がかかってしまいます。

 

その点、DoRACOONは複数の通信キャリアを使い分けることができるクラウドSIM技術を活用しているので、特定のキャリアで通信障害が起きても、端末を再起動することで障害が起きていないキャリアの電波に切り替えられます。

光回線よりも安価

DoRACOONはマルチファンクションタイプの月間容量5GBプランが税込2,200円~と安価です。

光回線よりも大幅にコストを下げられます。

有線LANに対応

DoRACOONの取り扱い端末には、有線LANに対応した機種があります。

POSレジが有線LANにのみ対応している場合でも、問題なく取り付けられます。

VPN利用に対応

DoRACOONの取り扱い端末には、VPN対応の機種があります。

POS端末とサーバー間の通信を暗号化でき、安全にデータをやり取りできます。

※記載している内容は、掲載日時点のものです

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