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WiFi構築のポイント!店舗用WiFiの選び方と注意点

2024-3-1

「店舗にWiFiを設置したいがどうすればいいかわからない」

「飲食店や店舗経営をしていて、WiFiを導入したいけど考えることが多くて決められない」

本記事では、店舗用WiFiのさまざまなタイプや選び方、導入手順、注意点について詳しく解説しています。本記事を読むことで、ご自身の店舗に最適なWiFiの選択肢が明確になります。

 

 

INDEX

店舗用WiFiの利用シーン

まず、店舗用WiFiを利用するシーンを見ていきましょう。

来客用のフリースポット

店舗用WiFiは、来店されるお客様用のフリースポットとして活用されます。

無料で提供されるWiFi環境は待ち時間において重要な要素であり、顧客体験の向上とリピーター率の向上に寄与します。

POSシステムとキャッシュレス決済端末

店舗用WiFiをPOSシステムと組み合わせることで、売上データのリアルタイムな集計や在庫管理がスムーズに行なえます。

キャッシュレス決済を実行する端末は、決済時にインターネットを介して決済サーバーと通信を行います。

セルフオーダーシステム

飲食店などあらゆる業種でタブレット端末でのオーダーが増えてきました。

人員コストの削減やミスを防げるメリットがあり導入する飲食店では、店舗用WiFiが不可欠です。

備え付けの端末を利用して注文を行うことができ、店舗WIFiを介して受注用端末にデータが送信されることでリアルタイムに注文できるため、オーダーまでの待ち時間の不満も軽減されます。

デリバリー受注用端末

デリバリーサービスを提供する店舗では、デリバリー受注用端末に店舗用WiFiが使われます。店舗用WiFiを通じて注文情報をリアルタイムで受信し、注文者や配達者へのスムーズな連絡が可能となります。

店舗用WiFiのメリット

店舗でWiFiを利用するメリットについて見ていきましょう。

幅広い顧客を獲得できる

店舗の形態によっても異なりますが、WiFiが設置されていることで幅広い顧客を獲得できることです。

 

WiFiがあることで来店する目的としては

 

・1人で空き時間に動画視聴や音楽のダウンロードをする

・顧客のスマートフォンに通信制限がかかっている

・パソコンを使って調べ物、勉強をしたい

・複数人で一緒にゲームをする

 

などがあげられます。

特に、月末など通信制限がかかりやすい時期は、幅広い顧客を獲得できるでしょう。

 

機器のレイアウト変更が簡単

店舗WiFiは機器を無線で接続できるため、配線が不要です。

これにより、機器の設置場所を柔軟に設定でき、店内のレイアウト変更が簡単に行なえます。

来客用フリーWiFiで集客効果が期待できる

来客用フリーWiFiを設置することで、多くの人に気軽に立ち寄ってもらえる可能性が高まります。

顧客は快適な空間でスマートフォンを利用でき、待ち時間を有効活用できます。SNSへのシェアや口コミの発信にもつながり、新たな顧客の獲得も期待できます。

店舗用WiFiのデメリット

店舗用WiFiのデメリットには、以下の点があります。

長時間滞在で回転率が悪くなる

飲食店の場合であれば安い商品を注文して長時間滞在されることで、次の顧客を入れることができず回転率が下がる可能性が出てきます。

通信トラブルがあると対応に時間をとられる

一般的にWiFiは有線LANに比べて安定性が低く、通信トラブルが発生しやすい傾向があります。

トラブルが生じた場合、その解決には専門知識が必要であり、対応に時間がかかることがあります。

来客用WiFiと業務用WiFiを分離する手間がかかる

来客用のフリーWiFiを提供する際は、データの漏洩や不正アクセスのリスクを軽減するため、業務用のネットワークと適切に分離する必要があります。

家庭用のWiFiとは異なる設定が必要なため、やや手間がかかるでしょう。

コストが高額になりやすい

設置に費用が掛かります。光回線やインターネット回線を繋ぐ場合は、初期工事費用が必要になりますし、ルーターの設置だけでも端末の購入費や契約費・月額費用が必要になります。

店舗用WiFiの構築パターン

店舗用WiFiを構築する際の主なパターンについて見ていきましょう。

 

業者に委託する

WiFiの構築を業者に委託する場合、専門家が設定やトラブル対応を担当してくれます。これにより、通信トラブルに対する対応時間を最小限に抑えつつ、店舗はスムーズなWiFi環境を利用できます。

 

店舗向けのWiFiサービスはさまざまな業者から提供されているので、ニーズや予算にあったものを選択するとよいでしょう。

委託する業者を選ぶ際は、サービスの最低利用期間と途中解約した場合の違約金、サポート体制について比較します。

 

業者へ外注するのがおすすめなケースは、トラブル対応に時間を割きたくないニーズが高い場合や、広さがある店舗で無線LAN機器の設置に時間がかかる場合です。

自社で設置する

WiFiを自社で構築する場合、最もコストを抑えて利用できます。

また、スタッフ自らが設置や管理を行うため、通信環境に合わせた柔軟な設定が可能です。

 

一方で、設置や通信トラブルには一定の時間がかかる可能性があります。

自社で運用する場合は、接続する機器台数が少ない小規模なネットワークを構築する場合におすすめです。

店舗用WiFiの3タイプ

店舗用WiFiを自社で構築する際、WiFiのタイプは大きく3つあります。

回線工事が行える環境であれば、最も通信が安定している光回線がおすすめです。

光回線+無線LANルーター

店舗用WiFiの最も標準的な構築方法は、光回線を引き、ONUに無線LANルーターを接続する方法です。

光回線ならではの高速で安定した通信を利用できるため、高品質な通信が可能です。

ホームルーター

WiMAXまたはキャリア回線を受信できるホームルーターを設置する方法です。

工事不要で、電源を入れるだけでインターネットを利用できる手軽さが魅力です。

下り速度は光回線よりも遅くなりやすいですが、一般的なインターネット利用には問題無いレベルです。

上り速度は光回線に比べて遅くなるため、多くの帯域を利用する通信には向きません。

クラウドSIM対応ルーター

利用する場所に応じて3大キャリアから快適に通信できる回線が選択されるクラウドSIM対応ルーターを利用する方法です。

工事不要で電源を入れるだけでインターネット回線が利用できます。

 

LTE回線を利用するため通信速度は遅めで、通信できるデータ量にも上限が設けられていますが、ランニングコストが安く、継続的に利用しやすくなります。

店舗用WiFiのルーターの選び方

店舗用WiFiを選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。

来客用WiFiには来客用ポートを設定できる無線LANルーターを選ぶ

回線を来客用と業務用に分けて利用する場合、ルーターには来客用ポート機能のある無線LANルーターを選択しましょう。

来客用ポートを有効にすれば、業務用ネットワークと論理的に分離させることができます。

 

来客用ネットワークからのルーター管理画面へのアクセスも禁止され、セキュリティを向上させられます。

同時接続台数をチェック

無線LANルーターの仕様では、同時接続台数に着目しましょう。

WiFiは同時に接続する端末が増えるとスピードが低下するため、機種ごとに推奨接続台数が決まっています。

 

業務に利用する機器台数と来客者の最大利用人数を考慮し、同時に利用する可能性のある最大台数を設定しましょう。

スペックに適した無線LANルーターを選択して下さい。

店舗の規模や構造によっては複数台ルーターを用意するのも1つの手段です。

サポートサービスの充実度

導入後も充実したサポートが受けられるか確認しましょう。

 

通信トラブルが起きた場合、迅速な対応と十分なサポートが受けられないと、顧客の利便性を損なうだけではなく店舗の運営にも支障をきたす恐れがあります。

店舗用WiFiの注意点

店舗用WiFiの注意点を以下に解説します。

管理者パスワードは第三者に推測されにくいものにする

 

無線LANルーターの管理者パスワードは、第三者に推測されにくい複雑なものを設定しましょう。

複雑なパスワードは不正ログインを防ぎ、WiFiの悪用を阻止します。

暗号化の実施

WiFiには必ず暗号化を実施しましょう。

通信を暗号化することにより、通信内容を覗き見されるリスクを低減できます。

一般的には、WPA2またはWPA3といったセキュリティ方式を利用します。

パスフレーズの定期的な変更

来客者向けのWiFiでは、「パスフレーズ」を定期的に変更することが望ましいです。

パスフレーズを頻繁に変更することで、フリーWiFiを利用する人の通信内容を盗み見する「偽のアクセスポイント」が設置されるリスクを低減できます。

端末同士の相互通信の禁止

来客向けのフリーWiFiは、端末同士の相互通信を禁止にする機能を有効にしましょう。

不特定多数がアクセスするフリーWiFiで相互に通信可能であれば、利用者が第三者に共有フォルダを覗き見られるリスクがあるからです。

 

相互通信を禁止することで、安全かつ安心な来客向けWiFiを提供できます。

店舗用WiFiの導入手順

店舗用WiFiを構築する手順を解説します。

①接続する機器種類と用途を確認

店舗用WiFiに接続する機器の種類や用途を確認しましょう。

たとえば、POSレジは売上データの送信に利用し、キャッシュレス決済端末は決済サーバーとの通信に利用します。

 

機器ごとに推奨の回線や接続方法が指定されている場合があるので、併せて確認してください。

また、来客用のフリーWiFiを設置する場合は、想定される最大利用人数を確認しましょう。

②用途に合う回線と機器を選定・発注

WiFiは店舗内のインターネットにアクセスするための通信技術のため、ネット契約が必須です。

WiFiを利用する機器の種類や台数、利用用途を確認し、適した回線と機器を選定します。

ONUに接続する無線LANルーターは、同時接続台数を基準に選定しましょう。

 

回線工事が難しい場所であれば、ホームルーターかクラウドSIM対応ルーターから選択します。

クラウドSIM対応ルーターはデータ通信量に上限があるため、利用する通信量に応じて選択するとよいでしょう。

 

③スケジュール確定

運用開始予定日から逆算して導入スケジュールを計画します。

インターネット開通から始める場合、時間がかかる場合もあるため余裕を持ったスケジュールを設定しましょう。

④ルーターの設置場所を決める

ルーターの設置場所を決めましょう。

光回線の場合は、ONUと無線LANルーター間がLANケーブルで接続されるので、ONUの設置場所も併せて確認しておきましょう。

設置する場所によっても繋がりやすさが変わってくるため、床の下や家具の影など壁に遮られる場所に設置するのではなく、店舗の中心のような四方が開けた場所などに置くのがおすすめです。

ホームルーターやクラウドSIM対応ルーターの設置場所は、電源を確保できる場所であれば問題ありません。

⑤回線と機器の導入・設置

光回線を利用する場合は、工事完了後ONUと無線LANルーターを接続します。その後、各機器のWiFi接続を設定しましょう。

ホームルーターやクラウドSIM対応ルーターを利用する場合は、端末の電源を入れ、各機器とWiFi接続の設定を行ってください。

⑥利用開始

最後に、SSIDとパスワードを設定してWiFiの利用を開始します。最近は手動で接続する必要がないWiFiやスマートフォン・ダブレットから設定できるWiFiも出てきているため、手軽に導入できます。

店舗用WiFiのよくある質問と対策

店舗用WiFiに関する一般的な疑問とその回答をまとめました。

遮蔽物があっても電波が届きますか?

 

遮蔽物があると、電波が届きにくくなる可能性が高いため遮蔽物がない方がおすすめです。

店舗の構造や設置場所の都合で無理な場合は「メッシュWiFi」機能が搭載された無線LANルーターが役立ちます。

メッシュ中継機を電波が弱い場所に設置することで、無線LANルーター(メッシュ親機)と連携し、店舗全体に広がる1つの大きなネットワークを形成できます。

業務用と来客用で回線を共用できますか?

 

業務用と来客用のインターネット回線は共用できます。

ただし、セキュリティの観点から業務用と来客用のネットワークを分けることが望ましいです。

 

そのため、来客用ポートを備えた無線LANルーターの利用がおすすめです。

これにより、両者のネットワークを独立させつつ、セキュアなWiFi環境を提供できます。

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DoRACOONはNTTメディアサプライ社が運営しています。

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まとめ

店舗用WiFiは、メリット・デメリットや注意点を理解した上で、自社に最適なものを選定しましょう。

※記載している内容は、掲載日時点のものです

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