クラウドSIMとは、利用場所に応じて複数キャリアの回線が自動選択される技術のことです。本記事では、クラウドSIMのポケット型WiFiの速度が遅いときの対処法について解説します。
INDEX
- 1.クラウドSIMの平均速度とは
- 1.1.ネット閲覧やビデオ会議には問題ない速度
- 2.クラウドSIMのポケット型WiFiの速度が一般的なモバイルルーターよりも遅い理由
- 2.1.受信できるモバイル回線は4G LTE
- 3.クラウドSIM対応のポケット型WiFiがいつもより遅くなる原因とは
- 3.1.利用エリアでの電波が弱い
- 3.2.利用者が多い時間帯
- 3.3.端末の不具合
- 4.クラウドSIM対応のポケット型WiFiがいつもより遅いときに試したいこと
- 4.1.ルーターの電源を入れ直す
- 4.2.同時利用するデバイス数を減らす
- 4.3.使用したデータ量が上限に達していないか確認する
- 4.4.USBテザリングを試す
- 4.5.ネットワークが混雑している時間帯を避ける
- 5.クラウドSIM利用時に考慮すべきこと
- 5.1.自分で回線業者を選べるわけではない
- 5.2.過去に回線障害が起きた
- 6.法人向けクラウドSIMならDoRACOON
- 6.1.運営元がNTTグループだから安心
- 6.2.法人専用だから品質が高い
- 6.3.有線LAN接続できる端末を取り扱っている
クラウドSIMの平均速度とは
クラウドSIMのポケット型WiFiの平均速度は16~23Mbpsです。
一般的なモバイルルーターの平均通信速度は50.7Mbpsです。
一般的なモバイルルーターに比べると速度は遅めですが、クラウドSIMは通信キャリアのデータ通信を使っています。そのため、キャリアの通信速度にクラウドSIMの通信速度は準ずることになります。
ネット閲覧やビデオ会議には問題ない速度
Webサイトの閲覧やZoomを使ったWeb会議などは、クラウドSIM利用時の速度であっても、問題なく利用できます。
<Zoomの推奨速度>
出典:Zoom のシステム要件: Windows、macOS、Linux
クラウドSIMのポケット型WiFiの速度が一般的なモバイルルーターよりも遅い理由
クラウドSIMのポケット型WiFiが一般的なものに比べて遅い理由を解説します。
受信できるモバイル回線は4G LTE
現在通信キャリアから発売されているモバイルルーター端末の多くは5Gに対応していますが、クラウドSIM型モバイルルーターは5Gには対応していません。
受信できるモバイル回線は4G LTEまでとなっており、5Gを受信できる端末に比べると速度は遅いといえるでしょう。
クラウドSIM対応のポケット型WiFiがいつもより遅くなる原因とは
クラウドSIM対応のポケット型WiFiがいつもより速度が出ないときは、主に次の3つが原因として考えられます。
- ・利用エリアの電波が弱い
- ・利用者が多い時間帯
- ・端末の不具合
利用エリアでの電波が弱い
利用しているエリアにおけるモバイル回線の電波が弱いと、ポケット型WiFi端末は電波をうまく受信できません。
電波の弱さが影響し、通信速度も遅くなってしまいます。
利用者が多い時間帯
インターネット回線は、同じ回線を他の利用者と共有して利用します。
利用者が少ない時間帯は快適に利用できますが、昼時間や夜間など利用者が多い時間帯では、混雑することで通信速度が遅くなりがちです。
端末の不具合
ポケット型WiFi端末や、利用しているデバイス(PCやスマートフォン)の不具合が影響している可能性もあります。
ひとまず端末を再起動し、再度つながるか試してみることをおすすめします。
クラウドSIM対応のポケット型WiFiがいつもより遅いときに試したいこと
クラウドSIMのポケット型WiFiがいつもより遅いと感じたときは、以下の内容を試してみてください。
ルーターの電源を入れ直す
ポケット型WiFiを再起動することで、それまで掴んでいた遅い電波ではなく、別キャリアの強い電波を拾える可能性があります。同じキャリアの電波を掴んでしまう場合は、再起動を何度か繰り返してみましょう。
同時利用するデバイス数を減らす
無線LANもインターネット回線と同様に、1本の回線を複数のデバイスで分け合っています。同時接続する台数が増えれば、1台あたりの通信速度も遅くなります。
無線LAN(WiFi)に接続している端末の台数を減らすことで、速度が改善されるかもしれません。
使用したデータ量が上限に達していないか確認する
クラウドSIMは契約しているプランごとに通信容量の上限が定められており、通信容量の上限に達すると、回線速度は超低速に制限されてしまいます。
データ量の上限がひと月ごとに定められている場合、翌月になると通信制限は自動で解除されるでしょう。
使用したデータ量が上限に達していないかどうか確認してみてください。
USBテザリングを試す
接続するデバイス数が1台であれば、ポケット型WiFi端末とデバイスをUSBケーブルで接続して利用するのも有効です。
とくに使用する無線LAN(WiFi)の影響で速度が落ちているケースにおいて、高速に通信できる可能性があります。
ネットワークが混雑している時間帯を避ける
利用者が多い時間帯を避けることで、快適に利用できるようになる可能性があります。
インターネット回線の利用者がとくに多い時間帯は、次のとおりです。
- ・平日 17時~23時
- ・土日 11時~23時
参考:我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算(2022年11月時点の集計結果の公表)の集計・資産の結果-総務省
平日なら朝方~日中、土日は朝方に集中して利用すれば、混雑による影響を受けにくいでしょう。
クラウドSIM利用時に考慮すべきこと
クラウドSIM対応端末を利用する際に知っておきたいことをまとめました。
自分で回線業者を選べるわけではない
クラウドSIMは複数キャリアにおける4G LTEのエリアをカバーしますが、ユーザー自身で回線業者を選べるわけではありません。
たとえば指定の回線を使いたいからといっても、選択できるわけではないのです。
端末に電源を入れるとサーバーと通信し、端末のエリアに適したSIMが自動選択されます。
過去に回線障害が起きた
2020年に、クラウドSIMを取り扱う一部の業者において、通信障害が発生しました。
クラウドSIM運営事業者において、潤沢にSIMカードを仕入れることが困難になり、ユーザーに提供するSIMが不足したためです。
クラウドSIMを利用する上では、運営元企業がしっかりした業者であることを見極める必要があるでしょう。
法人向けクラウドSIMならDoRACOON
法人利用でクラウドSIMをお探しであれば、法人専用のDoRACOONがおすすめです。
運営元がNTTグループだから安心
DoRACOONを提供するのは、NTTグループのNTTメディアサプライ株式会社です。
NTTグループなので社会的信頼性が高く、安心して利用できます。
法人専用だから品質が高い
インターネット回線は他のユーザーと共用するため、猛烈な使い方をするユーザーがいた場合は、他のユーザーの速度に影響してしまうことが考えられます。
DoRACOONを利用できるのは法人に限定されているため、データ通信を大量に利用するユーザーは少なく、高品質な回線を利用できます。
有線LAN接続できる端末を取り扱っている
DoRACOONは、クラウドSIMの端末種類が豊富です。
ポケット型の端末だけでなく、有線LANポートがあるホームルータータイプの端末やIoT機器向けの小型端末をラインナップしています。
用途に応じて最適な端末を選べる点は、DoRACOONならではの利点です。
2023-9-20
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